ノートPCの持ち運びによる身体的悪影響に気付かせた、Microsoftの好事例

 

一昔前までのパソコンと言えば、デスクトップを家で使うことが主流でした。

でも最近ではノートパソコンを外に持ち出して使う人が増えましたよね。

まさに技術の発展の賜物です。

 

しかし、それが人体に悪い影響を与えていたことをご存知でしたか?

その問題点を指摘し、同時に自社商品を奨めてしまう

非常に賢い事例をご紹介します。

 

 

Time Posture Scanner (即時姿勢スキャナー)

【INFORMATION】
クライアント:Microsoft
商材    :ソフトウェア
実施時期  :2016/05
実施国   :スウェーデン

 


【BACK GROUND】
近年ノートパソコンをカバンに入れて持ち運ぶ人が増えた。

しかし、パソコンだけでなく同時に充電器など周辺機器も携帯しなくてはならない。

すると移動中に首や腰に負荷が掛かり、実は人体に悪い影響を与えていた。

 


【MISSION】
 上記問題点を指摘すると共に、Microsoft Surfaceの有用性を伝えること。

 


 【EXECUTION】

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街中で大きな荷物を抱えた人をよく見かけますよね。

 

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でも重たいものを持ち運ぶのって、体に負担が掛かってよくないんですよ。

 

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みなさんもよくノートパソコンを持ち運びますよね?

 

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でもそうするとパソコン以外にも周辺機器を携帯しなくちゃいけない。

目に見えた大荷物じゃなくても、実は毎回すごい重いものを運んでいたんですよ。

 

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MicrosoftSurfaceはそうした周辺機器を766gのデバイスにまとめて

軽量化することにより、人々の負担を減らしたいという製作背景がありました。

 

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そしてその事柄を分かりやすく伝えるべく、

今回準備したのがMicrosoft独自開発のキネクトバイスです。

 

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これにより人体の関節をスキャンし、異常を検知する。

そしてこの装置をどこに置いたかというと・・・

 

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駅構内

ディスプレイと併設することにより、リアルタイムで自分の関節構造が分かるように。

 

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装置の目の前に立ち止まった人に対して、

重いものを運ぶことによる人体への悪影響を説明する。

 

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これによりSurfaceのメリットを、

実体験を持って知ることができたというわけです。

 

Carry right. Carry light.

「正しく持ち運ぼう。身軽に持ち運ぼう。」

 


【OPINION】
good point
今回の想定ターゲットである重いもの(パソコン)を運んでいる人

そのタッチポイントとして駅構内を選択した上で、

人体への悪影響がリアルタイムで分かるアプローチにより、

製品のベネフィットを訴求する。

これら一連のプロセスがかっちりハマっていて美しい!

bad point

競合製品であるMacBookも同様に軽量化が進められている。

そのため今回の施策で持ち運びの問題に気付かせられたとしても、

=Surfaceを購入しよう!とは必ずしも繋がらない。

思い切ってMacBookを意識した上での、もう一歩進んだアプローチがあれば・・!

 

運んだもん勝ち、はキケン