- TEXT AND DRIVE -

第一回目はカナダからの事例。

【必要情報】

・翻訳「スマホをしながら運転しましょう」

・看板下に書かれているのは葬儀会社と思われる会社名

・高速道路沿いの看板にて設置

 

【FLOW】

ドライバー「なんだあの看板は!? 不謹慎じゃないか!」

            ↓

ドライバー「看板の下に名前が書いてある。調べてみよう。」

            ↓

HP「我々は実在しません。これは注意喚起のための取り組みです。」

  HPに運転事故の統計を同載

            ↓

ドライバー「これはしてやられたなぁ!これから気をつけよう!」

 

【批評】

スマホのながら運転」によって交通事故が多発している昨今。

各所で呼びかけが行われてきたが、依然件数は減らない・・・

そんななかで出てきたこの広告。

正攻法がダメなら、開き直ろ

というのが趣旨だと言える。

 

だが果たしてこれでドライバーがスマホを手から下ろすだろうか?

「サイトに誘導して注意喚起をする」までが設計図だとすると、

"TEXT AND DRIVE"という誘導部分は非常におもしろい。

しかしその先にあるのが統計数値、というのはインパクトが小さい・・・

 

仮にそこに交通事故の惨状シーンがポンと置かれていたらどうだろう。

(我々は存在しません、の文言もなしに)

「今の自分の行いがこんなことに繋がるんだ」ということを

鮮明にイメージさせることができる。

ながら運転をしている人にドキッとさせることができたら(心を動かせられたら)、

スマホを置いて運転するという「行動」まで持っていけるのではないだろうか。

 

惜しいと思う部分もあったが、

世の体裁や正攻法に抗う姿勢は非常におもしろい施策でした。