最先端ヘルメットが、タイのバイク死亡事故を低減
男なら誰もが一度は憧れたことがある、バイク。
でも多くの人がこう思って実際には乗らないんじゃないでしょうか?
「キケン。事故ったら死ぬ。」
今回ご紹介する事例では、デジタルの力によって
バイクによる死亡事故を減らす取り組みとなっています。
【INFORMATION】
クライアント:Thai Health Promotion Foundation (健康促進団体)
商材 :啓蒙活動
実施時期 :2016/05-
実施国 :タイ
【BACK GROUND】
タイはバイクによる死亡事故が、世界で2番目に多い。
【MISSION】
バイク事故を減らすこと。
【EXECUTION】
タイではバイクが主な移動手段である。
田舎の方では、道行く乗り物の80%をバイクが占めているほどだ。
大半のバイク事故において、運転手は頭を強打し意識を失ってしまう。
そのため誰にも連絡をとることができず、死亡してしまうケースが多い。
田舎では人通りが少ないため、なおさらである。
彼らをどうにかして、助けることはできないのか。
そこで考えられたのが・・・
仕組みはこうである。
衝撃感知センサー、
GPS、
無線通信システムを搭載。
人間が意識を失ってしまう衝撃の基準値である「95gの強さ」を、
ヘルメットが感知すると・・・
National Emergency Centerに対して、HELPMETからSMSが送信される。
そのメッセージには、以下の情報が含まれる。
HELPMETが衝撃を感知した位置情報と、
緊急事態に対応するために必要な情報。
(名前、年齢、血液型、健康情報、保険契約情報)
これらの情報は、所有者がSIMカードナンバーと一緒に事前に登録。
HELPMETとSIMカードナンバーがリンクしており、
運転手が気を失っても、自動的にスマホがSMSを送信してくれる。
この仕組みにより、事故で意識を失って周りに人がいなくても、
助けを呼ぶことが可能となった。
【RESULT】
数値データなし
【OPINION】
good point
デジタルの力をフルに活用し、人の命を救う仕組みを作り出した点が素晴らしい!
また同時に、バイク市場の活性化が見込めると思います。
bad point
値段に対する情報が今のところありませんでしたが、
おそらくかなり高額だと思われます。
起きるかは分からない事故に対して、高いお金を払うのは、
ある種の「投資」だと言えます。
コスト面での障壁を乗り越える、もう一工夫が必要になるのでは。