バイク事故を減らせ!大切な人からの"無事を祈る思い"が聞こえるヘルメット
6月5日の記事に続き、今回も「バイク事故を防ぐヘルメット」の施策です。
前回とは異なる国のため、今世界的に解決が求められている問題と言えますね。
【INFORMATION】
クライアント:HONDA
商材 :機械工業
実施時期 :2016/06
実施国 :コロンビア
【BACK GROUND】
コロンビアではスピードの出し過ぎによる、バイク事故が多発している。
【MISSION】
スピード超過によるバイク事故を減らすこと。
【EXECUTION】
あなたが家を出る時、常にあなたの"無事の帰り"を望んでいる人がいます。
早くその人たちに会いたい気持ちもあるでしょうが、
それによってスピードを上げすぎると、"無事に"帰れなくなるかもしれません。
この悲劇を回避するために考えられたアイデアが、
"KEEP SAFE" WHISPERS
「命を守るささやき」
仕組みはいたってシンプル。
独自のヘルメットを開発した。
バイクが一定スピードを超過すると・・・
アプリを用いて事前に登録された音声が流れる。
「パパ、今夜寝る前にお話しを聞かせてね」
"ささやき"を聞いたドライバーが速度を落とすと、
ヘルメットから自動的にメッセージが送信される。
「パパ たった今60K/Hに減速されました。」
あなたを愛する人が、あなたを守ってくれる。
【OPINION】
good point
「スピード超過問題」に対して、"大切な人の思い"をぶつけることは
非常に効果的だと思います。
デジタルテクノロジーによって、その思いを聴覚的に伝える仕組みがgood!
bad point
素敵な取り組みではありますが、改善できる点があると思います。
①
「ドライバーが実際に装着してくれるのか」という障壁があります。
最近のヘルメット系の取り組みとして、こんなものもあります。
「装着しないと、エンジンがかからないヘルメット」
この機能と合わせることにより、半強制的に装着させることができます。
②
スピードが一定を超えた時にアプローチするよりも、
「スピードが超えないようなアプローチ」をする方が本質的だと考えます。
例えば"ささやき"が元カノの甘いメッセージだったりすると、
「聞きたくない!」という恐怖心によって、スピードを制御できるのでは。