「音声案内が子供の声!?」 ペルーで行われた不正児童労働に気づかせるための施策

 

日本では馴染みのない問題ですが、

世界には学校に行かずに働いている子供が多くいます。

そして、こうした状況は大人が問題に対して無関心であるからこそ、

解決へと進みません。

 

不正児童労働が深刻なペルーで、大人たちに問題を意識してもらうため、

「ある場所」にてメッセージを伝えました。

 

 

INFORMATION

クライアント:Movistar

商材    :携帯電話事業

実施時期  :2016/06/12

実施国   :ペルー

 

 

BACK GROUND

ペルーでは4人に1人の子供が、教育を受けずに働いている。

この状況が当たり前となってしまったため、大人たちは問題に無関心であった。 

 

 

MISSION

世界児童労働撲滅デイに、

ペルーの大人たちに児童労働を意識する機会を作り出すこと。

 

 

 EXECUTON

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ペルーの大人に児童労働に関して意識させるべく、

携帯電話会社であるMovistarが行った施策が・・

 

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    "A CALL TO indifference"

          「無関心への語りかけ」

 

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仕組みはこうである。

 

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子供にある文言を読み上げてもった。

それが・・・

 

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音声案内サービス

 

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携帯の不具合により電話をし、突然聞こえ出す子供の声に戸惑う利用者。

そして子供の声による案内が終わった後にはこんなセリフが。

 

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「子供の声がするとは思わなかった?

 今この瞬間にも、100万人もの子供が働いています。

 今日は"世界児童労働撲滅デイ"

 どうか考えてみてください。」

 

 

RESULT

 数値データなし

 

 

OPINION

good point

場所のチョイスが秀逸。

予期せぬタイミングでの出会わせ方、子供にもできる"声"によるアプローチ。 

それぞれの要素がカチッとはまっています。

 

bad point

最後の子供による語りが蛇足だったのでは。やらせてる感が出てしまいます。

こうした話題はすぐにSNSで広がる時代なので、

ネットに誘導した後に「意識しましょう」を伝えた方が、スマートだったと思います。